竹島問題の歴史

13.12.07

1954年 ヴァン・フリート使節団報告書


極東へ赴いたヴァン・フリート使節団の報告書は、米国の特別使節大使の任に着いたジェームズ・ヴァン・フリートの手による秘密報告書です。韓国、日本、台湾、フィリピンを視察した後に書かれ、1954年に第34代米国大統領ドゥワイト・アイゼンハワー大統領の元に送られました。


次の文章はその秘密報告書からのものです:



独島という島(またはリアンクールや竹島とも呼ばれる)は韓国と日本の本州のほぼ中間地点の日本海にある。(東経131度80分、北緯36度20分)この島は実は、無人で不毛の岩の集まりに過ぎない。日本との講和条約の草案が作られた時、大韓民国が独島の領有権を主張したが、米国はこの島は日本の主権下に残るものと結論した。そしてこの島は講和条約下で日本が所有権を放棄した島々には含まれなかった。大韓民国にはこの島に関する米国の立場を秘密裏に伝えたが、米国の立場は公には発表されなかった。米国はこの島は日本領だと考えているが、紛争に干渉することはこれまで断ってきた。米国の立場は紛争は適切に国際司法裁判所(ICJ)に委ねるのが良いとするもので、このことは非公式に大韓民国に伝えられた。

ヴァン・フリート将軍の見解をまとめると次のようになります:
海洋上の一方的な領有権の宣言(李承晩ライン)は違法である。
米国はリアンクール岩(竹島)は日本の領土だと結論づけた。
この島をめぐる紛争は国際司法裁判所に委ねるべきだ。


サンフランシスコ講和条約*に書かれた様に、リアンクール岩(竹島・独島)は日本が韓国に返還する島々のリストには含まれませんでした。


*Japan recognizing the independence of Korea, renounces all right, title and claim to Korea, including the islands of Quelpart, Port Hamilton and Dagelet.


米国はリアンクール岩(竹島・独島)は日本領であり、国際司法裁判所に委ねるよう勧めました。日本もそれ以来韓国に過去2回にわたり国際司法裁判所行きを提案していますが、韓国は拒否し続けています。


For English text, please look at:


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