竹島問題100問100答に対する批判
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Matsuさんから紹介いただいた、島根県発刊の「竹島問題100問100答」に対する慶北道独島史料研究会の反論です。慶北道独島史料研究会というのはこれまで聞いたことがありませんが、対象が島根県の著作ということで同じ自治体の「慶北道」の名前を使って立ち上げたのかもしれません。
著者は金柄烈を中心に柳美林、保坂 祐二という代わり映えのしないメンバーが中心とのことです。
発刊辞
2008年2月、日本外務省は「竹島問題を理解するための10のポイント(10 Issues of Takeshima)」を発刊してオンラインおよびオフラインで独島について歪曲された事実を伝播しようとした。だが、これが日本国民や国際社会で特別な 呼応を得ることができなかったためか、2009年12月にこれを補完した「竹島問題の概要(Outline of Takeshima Issue)」を再び発刊した。
日本のこのような挑発に対し、我が国は東北アジア歴史財団と韓国海洋水産開発院でそれぞれ「独島の真実(The Truth of Dokdo)2008」と「独島は果たして日本の領土だったか?」を発刊したが、日本の主張に対し各項目別に反駁するというよりも独島が私たちの領土だと いうことに力点を置いて内容を構成したので別段呼応を得られなかった。
これに対し自信を得たのか、日本は今回また再び「竹島問題100問100 答」(以下「百問百答」と略称)という膨大な内容の冊子を発刊して、多くの人々の目と耳を幻惑させている。これに対し、私たち慶尚北道史料研究会では、こ れを傍観すれば日本人はもちろん我が国の人々までも「百問百答」に出てくる内容が事実かも知れないという誤解を生じる素地があると考え、これに対する反論 を準備することになった。
もちろん、これまでいくつかの団体で「百問百答」を批判する学術セミナーを開催することもした。しかしこれらのセミナー は「百問百答」に対して一つ一つ反論を提起するよりは、従前と同じように「韓国はもちろん日本の古文献でも私たちの領土になっている」、「島根県の独島編 入は国際法的に不法、無効だ」のように総論形式になっているため、一般国民の立場ではそれほど満足できないのが現実だった。
その上セミナー発表文というものは、一般市中で購入することもできない非売品限定本であったため、何日か過ぎた今は、そういうセミナーがあったという事実さえ記憶している人がほとんどいない。
これに対し、私たち史料研究会では「百問百答」に対して一つ一つ反論を提起することで、日本の主張が根拠がないということを明確に立証する一方、これを冊子で発刊して1回性にならないようにする必要があると意見を集約した。
し かし、竹島問題研究会が長い期間中準備した「百問百答」に対し、私たちが短期間内に批判文を作成するには多くの困難が伴った。それでも満足するほどの水準 の批判文が作成される時まで長期間発刊を遅らせるのは、より一層話にならない処置なので、不足したままで今回「「竹島問題100問100答」に対する批 判」を発刊することになった。
この本に入った内容は、筆者が常識水準でいつも知っていたものなどを簡単に整理したものなので、これだけが全部だと 言うことはできない。また、責任執筆者の原稿が完成した後、それぞれの原稿に対し他の執筆者が意見を提示したのだが、それを受け入れない場合、全面的に責 任執筆者の意志に従った。
従ってこの本の内容は慶尚北道または史料研究会の統一された意見だと見るよりは、全的に責任執筆者個々人の常識的な意見だと見なければならない。
そして「百問百答」中には、「第1部 私たちの島竹島」と「第9部 島根県の活動を知ろう」のように、批判が必要ない部分も非常に多くの部分を占めているために、これらに対しては一つ一つ批判をしなかった。
この本が私たちの国民に、独島問題に対する自信を持つようにするのに少しでも役に立ったら良いと執筆者は考えている。合わせて日本語に翻訳されて、日本の人々が独島に対し客観的な知識を持つようになるのにも役に立つように願う。
2014年5月 慶尚北道 独島史料研究会 会長
金柄烈(キム・ビョンリョル)
Matsuさん訳
なお、全文訳は著作権上問題があるかもしれませんが、慶北道独島史料研究会も島根県の100問100答を全文訳して公開しており掲載することにしました。